将棋盤の価格水準
国産(日向)の本カヤ・柾目といえば、一応将棋盤の中では最高ランクに属する部類だと思うのですが、
インターネットで調べたところ、サイトによって80万オーバーもあれば、20~30万、安いところでは10万台で売っているところもありました。
また、同一サイト内でも、条件がまったく同じなのに、価格だけが数十万違うなんてのもありました。
日向産の本カヤ・柾目(無傷、厚さは5寸)で価格が30万以下。これは、むしろわけあり商品の部類に入るのでしょうか?
将棋盤の価格は、どのように決まっているのですか?基準と成る価格水準などはあるのでしょうか?
(例えば、100万近くするものは10年に数個しか作れない逸品で、標準的な価格は50万くらい、などのように、ある程度基準や目安はあるのでしょうか?)
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価格相場が幾ら、という細かい部分まで明確に申し上げる事は出来ませんが、材質が固定(日向榧)されている条件下で申し上げます。(木地が偽り品である、という可能性は敢えて除外致します)
先ず第一に、原木の産地が一緒でも、木目の密度が高い方が高価になります。
次に、一口に「柾目」と言っても細分化すると『天地柾』『天柾』『四方柾』『追柾』に分かれます。
基本的には、木目の密度が同一であれば 記載した順番に原木が太くないと木取りが出来ないので、高価になります。
木取りの詳細説明は下記URLを参照願います。
http://www.igo-shogi.com/quality01/
最後に、木地に傷は無くともハブシ(節)等があって補修(埋木)したものは盤の価格は下がります。
※埋木による補修は 一般的には"傷"とは認識されません。(但し、誠実な店舗であれば 後にトラブルにならない様にその旨記載する場合が多いです。
これ以外に、木地に問題が無くとも盤師(盤を作る職人)の腕に依っても価格は変わる事があります。(細かく言うと、漆の線の均一度等が腕により異なるそうです。普通に人が見ても判らない範囲かも知れませんが…)
これら色々な条件によって盤の価格は決まるので、例え原木産地が一緒であっても価格のバラつきは発生します。
但し、(繰り返しになりますが)貴殿のおっしゃっている価格が、その範疇にあるかどうかまでは、私には判りかねます事、ご了承下さい。
ご参考になれば。
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