2012年2月23日木曜日

将棋盤に詳しい方に質問です。

将棋盤に詳しい方に質問です。

先日初めて将棋用品の店に行きました。桂の足つき将棋盤を買いたいと思ったからです。

ところが現物をみてがっかり。黄色く塗装が施されていたのです。



天然の木の面影がなく、いかにも人工物ぽくて、とても買う気になれませんでした。

店主曰く、桂は色にむらがあるので、着色は当然とのこと。他の商品をみても、本カヤ以外は新かや、ヒバなどすべて塗装して

ありました。



そこで質問なのですが、将棋盤は本カヤ以外は塗装するのは当然なのでしょうか?



インターネットの将棋盤検索で上位に出てくる老舗らしきお店だっただけに、ちょっとショックでした。


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裏付けはありませんが、私は「盤の表面に塗装」という手法は有り得ないと信じたい。

側面や裏面だけならいざ知らず、盤面を塗装するとなると当然ながら使用の際に塗料が駒にも付着してしまう可能性があります。 また、集成盤以外の単一素材の盤であれば"面直し"する事で長期仕様が可能ですが、面直しの際には盤面を削りますので 当然ながら塗料も除去されてしまいますし、都度再塗装するとも思えません。(盤面と他の面との色違いも生じかねず、その様な手法が一般的になっているとは信じがたい)

着色の手法が『塗装』ではなく『含浸』であるというのも、塗料の乗りムラ(浸透ムラ)の発生を考えると考えにくいです。





私見でしかありませんが、木地の悪さを隠す為のずるがしこい手法に思えてなりません。(←繰り返しますが、あくまでも私見です)



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普及品の足付盤なら着色してあるのが多いでしょう。

着色方法は盤師の企業秘密で、教えてはもらえないと思いますが、着色してあるからといって、実用上はまったく問題ありませんので、気にされる必要はありません。



無着色の盤が欲しければ、榧の高級盤を購入されればよいでしょう。


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桂は暗色でしかも段々アクが出て黒ずんでくるので着色仕上げが一般的です。ある盤師は「私は桂の生地仕上げは作ったことがない」と語っています。生地仕上げの方が良い樹は榧以外にはヒノキ、台檜(台湾産のヒノキ)などがあります。ただしこれらの樹も、色ムラがある場合は部分的にお化粧(着色)することもあります。女性と同様、なるべく薄化粧が良い盤です。

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