2012年3月21日水曜日

・将棋の棋譜について 初心者です。将棋において例えば先手が角を2つ盤面で動か...

・将棋の棋譜について

初心者です。将棋において例えば先手が角を2つ盤面で動かしていて

2つから同じ場所に打てる場合、棋譜ではどう表現するのですか?

(どちらが動いたのかわかる記載方法)


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「右」「左」という書き方(言い方)がふつうです。

そのとき、動かした駒が「自分から見て」どっちにあるか、と考えます。

「自分から見て」右の角が動いたら「右」、左の角が動いたら「左」、

と記すのです。



7七と3七の地点に角があるとします。

そのどちらかが5五の地点に行くとき、

7七の角が動いたなら「5五角左」になります。

角自体は斜め右上の方に動いていますから、右と勘違いしそうですが、

「自分から見て」左の方にある角が動いたのですから、

表記は「左」となります。

そこだけは間違えないように、慣れてください。

ですから3七の角が5五に動けば、

左上に動いていますが、自分にとっては右にある角ですから

「5五角右」となります。



なお、飛車角(大駒)の動きについては、次のような書き方もあります。



1一と9九の地点に角があるとします。

そのどちらかが3三の地点に成るとき、

1一の角が成ったら、「3三角引成」と、「引」を使うことがあります。

自分から見て右にある角が動いたのですから「3三角右成」でも

いいのですが、「引」の方が感じが出ていますね。

もし9九の角が3三に行ったなら、そのとおり「3三角行成」とします。

「3三角左成」でも正しいのですが、相手陣に行った、という

雰囲気がわかりやすいですね。



蛇足。金銀桂についても、ふたつ以上の同じ駒が行ける可能性があるとき、

その動き方によって「右」「左」「上」「引」「寄」と書きます

(桂については上がる寄る引くはあり得ませんケド)。

それでも基準は全部、「自分から見て」どれが動いたか、です。



ちょっと複雑な例を。

9九、7九、9七、7七の4か所に自分の銀がいるとします。

8八にどれが動いたか。

9九の銀が動いたら「8八銀左上」、7九の銀が動いたら「8八銀右上」、

9七の銀なら「8八銀左引」、7七の銀なら「8八銀右引」です。

「左」「右」の記述が、どれも自分から見ていることを確認してください。



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一般的には、指し手の前の局面で盤面の配置上 右側にある駒を動かしたのか左側にある駒を動かしたのかを記載します。

例えばですが、2二と8八に角があって、5五の地点に右側(左側)の角を動かす場合は、5五角右(左)と記します。3三の地点に動かして成る場合は、3三角右成(左成)といった感じです。

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