将棋で相手の玉を詰むときに、将棋盤上にある歩駒を一歩進めて詰むのはOKだが、持ち駒の歩を打って詰むのは、反則負けになるのは存じております。
歩以外の駒は打って詰んでもOKなのに何故反則になるのか、どなたか詳しい理由を教えてください。
|||
それはゲームバランスの調整のためです。歩は18枚あるし前線に並んでいますから持ち駒になる確率も当然高いわけです。チェスのように取り捨てルールでは問題になりませんが、将棋はその発展の歴史において持ち駒再使用ルールを導入したために、歩に制約を設ける必要が生じたのです。持ち駒再使用ルールは強力なルールです。いつでもどこでも好きなところに持ち駒が打てる。チェスは飛車や角と同等の機能をもつルークとビショップが2枚づつある。飛車と角を合わせたクイーンもある。桂馬は八方に動ける。将棋は持ち駒再使用ルールが強力な分、駒の性能を落す改良を加えました。そうしないと余りにも強力すぎてゲームが大味になって面白くなくなったからです。しかし歩はこれ以上、性能を落しようがないわけです。なんせ直前の一箇所にしか動けない。そこで歩には二歩禁のルールと打ち歩詰め禁のルールを付け加えました。そうすることで持ち駒になった時の歩の威力を減少させました。そうしたことで将棋はよりいっそう面白いゲームになったのです。先人の偉大な叡智に感謝しましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿